どんな業種にしろ、仕事の上で失敗することってあると思います。

逆に失敗しない人もいないと思うのですが、失敗は失敗でも予期せぬ失敗と、回避できたであろう失敗ってあると思います。

その危機回避能力を養うのは、経験だったり勉強だったり練習だったりするのが我々美容業界です。

今回のお客様はご新規様。

お電話でのご予約でしたが、事前に縮毛矯正をやったらチリチリになったとのお話を伺っておりました。

最近多い縮毛矯正によるトラブルですね。

ご来店下さり、いざカウンセリングです。

その前にどうなっているのかを見てみましょう。

これは。。。

まず、お客様の髪の履歴ですが、縮毛矯正の履歴はなく、ブリーチが少なくとも２回、酸熱トリートメント１回、月1のカラーをしている髪でした。

それで他店で縮毛矯正をかけてこうなってしまったそうです。

もちろん髪の状態にもよりますが、正直ブリーチしている髪への縮毛矯正はやり方を間違えると取り返しのつかないことになります。

担当した美容師さんには縮毛矯正が出来ると言われたそうですが、終わった見たらこの状態。

誰が見ても失敗です。

が、１番の問題は施術後の説明や謝罪が一切なかったこと。

どれだけ傷付いたことでしょう。

お客様にとっては、怒りよりも悲しみが勝つくらいの出来事です。

正直、ビビり毛の1番成功法の対処は切り落とすことです。

しかし、お客様の殆どは、できることなら切りたくないんです。

しかも今回のケースは根本から毛先まで全てです。

ビビり毛補正は補正可能なビビり毛とできないビビり毛があります。

熱により発生したビビり毛はどう足掻いても無理です。

また、エステルなどの酸性ストレートで起こったものもダメ。

理由はアルカリ矯正と違って熱処理ガッツリ目に行うので、熱によりやられているケースが殆どだからです。

あとは、酸熱トリートメントによるビビり毛です。

よくインスタなどでビビり毛を綺麗に直しました！みたいなショート動画が出回るので、これ直すのって簡単なことだと誤解している人もいますが、一か八かです。

上手い美容師さんはビビり毛を治せるのではなく、ビビらせないから上手いのです。

美容師側も、最後まで責任を持つ覚悟でやるべきで、できないのなら断るのもプロとしての責任です。