ある意味前回からの続きです。

よくビビり毛直しとか聞きますが、できるビビり毛とできないビビり毛があります。

アルカリでやられたビビり毛はまだ瀕死の状態なので、まだ助かる見込みがありますが、酸や熱でやられたものは、トドメを刺されている状態なので何をやっても手遅れです。

アルカリに関しても、あくまで見込みがあるだけで確実に綺麗にできるわけではもちろんありません。

さらに誤解して欲しくないのが、ビビり毛補正で形状が綺麗になったとしても、それはビビり毛が治ったわけではありません。

ダメージはそのまま存在し、その後のケアを怠れば、どうなるかは想像に難くないと思います。

しかも、形状が綺麗になるかすら確実なものではありません。

何故ならば、ビビり毛にしてしまったサロンでビビり毛補正をしたいと思うお客様はいないからです。

ほぼ１００％他店様での失敗のお客様なので、細かい履歴がわからないんです。

自店での失敗なら、理由が予想されるため、まだ判断の余地はありますが。

他店での失敗となると、熱でなってるのかアルカリでなっているのか酸でなっているのかすらわからない状態ですので、成否は正直賭けです。

施術前には念書を書いていただいた上での自己責任。

もし綺麗にならなくても料金は発生しますし、最悪悪化しても自己責任です。

そんなの誰がやりたいと思うでしょう。

それくらいビビり毛は大変な事態だということ。

そこで、ビビり毛補正をした際の成功例をご紹介します。

こちらはホームカラーによるビビり毛です。

カラーなのでアルカリでやられてしまっているため、対処はそこまで大変ではありませんでした。

しかし、形状は綺麗になっていますが、あくまで形での話なので、今後のケアが重要になってきます。

ではもし、修復が困難であると判断した場合は、何も打つ手がないかというとそうではありません。

その場合の対処は疏水処理によるビビり毛のアプローチです。

ビビり毛は毛髪内部を破壊され尽くしているので、タンパク質の結合のほとんどが切れてしまっている状態です。

そこで、これらの結合を架橋して補う処理を行います。

ビビり毛の経験のある方はわかると思いますが、アイロンしてもあまり変わらないと思います。

それを改善することで、少しでもビジュアルを改善させます。