まだまだ北海道編続きます。

静岡とはまた別の話なので、そんなものもあるのか。程度に見ていただけたらと思います。

今回は、エイジング毛のカラーです。

父の代からお世話になっているお客様です。

強めのエイジング毛の髪質ですが、健康毛と遜色ないくらいの美を維持されています。

日頃のケアと、サロンでのケアを両立できている証拠です。

この様に、どんな髪もやれば綺麗になる良い例ですね。

さぁ、今回はカラーですが、エイジング毛といえば、その脆さがネックな部分もあり、かなり大変です。

そこで今回は、活性ケラチン（タンパク質）とファイバーハンス（補強剤）の複合型処理剤を前処理として塗布して行きます。

専門用語ばかりで申し訳ないですが、これが今回の主人公です。

髪の強度は、毛髪繊維の中心に存在するα-ヘリックスが大きく関係しています。

また専門用語（笑）

簡単にいうと、人体で言う骨の部分です。

エイジング毛とは即ち、人体における骨粗鬆症みたいなもの。

ハイダメージ毛もそうですが、極度にダメージに脆い感じです。

生えてきた段階でこれですから難儀しますね。

上記の処理剤は、この骨の部分に作用し、補強・補修を行います。

つまり、髪の深部から強くしてくれるイメージです。

なんか凄そうですよね？凄いんです！

質感もしっかりするのはもちろんですが、疏水物のケアと合わせることで破格の補修力を誇ります。

工程としてはシンプルで、全体に薄く塗布した上でカラー剤を塗布して行きます。

カラー剤の中にも、ケラチンや油分と言った処理剤を添加しているので、染めながら集中補修を行います。

染めてるのに染める前より綺麗になるのですから凄いもんです。

カラー剤を塗布し、規定時間を置いて洗い流して行きます。

シャンプー後、疏水物を使ってさらに詰めて行きます。

前処理として使った特殊ケラチンと合わさり、より強固な補修力を発揮します。

髪が重力に負けずに立ち上がるくらいに軋みますが、いつもと同じ様に逆極性の処理剤を重ね付けしてコンプレックスさせます。

こうすることにより、軋みは取れて逆にツルツルと柔らかな質感に一変します。

必要な処理を施し、席に戻ってドライしてアイロンで脱水固定して行きます。

一気に重量感が増した感じがしますが、あくまでサラサラです。