乾かす工程が、そのまま仕上げの工程になります
ドライヤーもアイロンも、使えば使うほど傷む。だからみんな、なるべく熱を避けようとします。
このトリートメントには、熱に反応して髪のタンパク質と結びつくタイプの成分を入れました。メドウフォーム-δ-ラクトン と γ-ドコサラクトン。エルカラクトンと呼ばれるものです。
ドライヤーの熱で反応して、毛髪の表面に結びつく。
避けていた熱が、仕上げの手順になる。
毎日ドライヤーを使う方ほど、この成分の条件に合います。逆に言うと、自然乾燥する方には向いていません。
向いている方
ドライヤーやアイロンを毎日使う
カラーやパーマのダメージ、パサつきが気になる
広がりを抑えて、ツヤとまとまりがほしい
向いていない方
自然乾燥することが多い(熱反応の成分が働きません)
頭皮につけたい(これは髪用です)
表面と、内部側と、両方に手を入れています
先に正直なところを書きます。
このトリートメントは、毛髪の表面で作用することを主目的として設計されています。ベースはベヘントリモニウムクロリドなどのカチオン界面活性剤で、マイナスに帯電した髪に結合して、帯電防止と指通り改善と摩擦軽減をする成分です。ここが主役。
「奥まで浸透して修復する」という言い方はしません。そう書いている商品は多いですが、うちはしないことにしました。
そのうえで、内部側に関わる成分も入れています。
熱に反応する
内部側に関わる
ツヤと柔らかさ
効いているのは、単体の成分ではなく処方全体です
ヒアルロン酸だけ、オイルだけを髪に塗っても、洗い流せば落ちてしまって、サラサラ感もまとまりも生まれません。
実際に仕上がりを決めているのは、カチオン界面活性剤と高級アルコールが乳化して出るベースのテクスチャーと流しやすさ。熱反応性の成分や高分子が髪に定着するための、全体のエマルション設計。そして洗い流したときの、残存量とベタつきのバランス。この3つです。
成分表の中から目立つ名前を1つ抜き出して評価しても、あまり意味がないと思っています。組み合わせ、配合比、pH、製造工程を含めた製剤全体で決まるので。
だから「◯◯配合」ではなく、設計の考え方のほうを説明します。
※ 実際の表示は製品パッケージをご確認ください
使い方
シャンプーの後、水気をしっかり切る
手で握って、ポタポタ落ちなくなるまで。できればタオルで軽く挟む。濡れた髪の中は水でいっぱいです。その状態でつけても、入る場所がありません。ここが一番大事な工程です。
毛先から中間に。頭皮にはつけない
カチオン界面活性剤が主成分なので、頭皮への刺激性は比較的高めです。頭皮ではなく、髪になじませて流す。この使い方が前提の処方になっています。
粗めのコームで一度とかす
量を増やすより、行き渡らせるほうが効きます。手だけだと必ずムラになります。ムラのまま乾かすと、ついた場所はベタついて、ついていない場所はゴワつく。一番残念な状態です。
1〜3分置いて、ぬるつきが取れるまで流す
完全にキシキシになるまで流すのは流しすぎ。少ししっとり感が残るところで止めます。
タオルで押さえて、ドライヤーは根元から
ここで熱に反応する成分が働きます。乾かさないと、この製品の設計が活きません。自然乾燥はしないでください。
正直に書いておくこと
シャンプーと同じで、この製品単体での臨床試験は行っていません。
一般の化粧品で製品ごとの臨床試験が行われることは稀で、書かれている効果は配合成分の原料メーカーのデータに基づいているのが普通です。
いま言えるのは、どういう考えで設計したか、というところまでです。サロンで実際に使った記録は、これから溜めて、ここに載せていきます。


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