今回も質問に答えていくコーナーです。

縮毛矯正に限らずカラーなどもそうですが、背術後しばらくの間は薬剤の臭いが髪に残ると思います。

これは結構仕方のないことで、縮毛矯正の場合、薬剤に含まれるアルカリ剤や還元剤の臭いが揮発せずに残ります。

マスキングなどでかなり臭いは抑えられていたりしますが、それでも無臭とはいきません。

正直に、施術をする以上、少なからす残臭は避けられないものです。

マスキングを過度に行うと、臭いこそ抑えられますが、髪によくない成分が残留してしまいます。

マスキングせずに、あえて臭いをそのままにしている方が、揮発して悪いものが抜けていくので、髪の事を思うといいですね。

今回の質問者様はこの様な内容でご相談くださいました。

4月の半ばに縮毛矯正をしたのですが、現在もその臭いが取れません。

美容院とメーカーへの相談結果をもとに、自宅でカラーと別の美容院で再度縮毛矯正をしてみましたが、臭いは全く変化せず、ヘマチン入りのシャンプー&トリートメント、クエン酸、竹酢液、炭酸泉、ファブリーズなども試してみましたが、これらも効果はありませんでした。

電車や教室で周囲の人がこちらを見ながら鼻を啜る、移動することが続き、精神的に滅入っています。私自身も常に臭いが目に染みて困っています。

臭いは粉っぽかったり、酸っぱかったり、生乾きのようだったり……。とにかく不快な刺激臭です。また、髪を触ると手にその臭いが残ります。

システアミンが原因とのことですが、ここまで酷く臭いが残ることはあるのでしょうか。
また、改善方法はあるのでしょうか？

このままでは日常生活もままならないため、一刻も早く臭いを消したいです。

はい。質問に記載されているシステアミンと言うのは、縮毛矯正剤に含まれる還元剤の一種です。

薬剤の性質上、ダメージ毛に用いられることが多いですが、ダメージ毛へ使えるメリットに加え、残臭が強いデメリットもあります。

システアミンに限らず、薬剤を使う以上少なからず臭いは残ってしまいます。

ですが、美容師も知っている人は知っていますが、この残臭を最小限に抑える方法があります。

ヘマチンなどを使う場合もありますが、意外なものが役立ちます。

それは、イソジン。

これで残臭をほとんど感じなくなりますが、当日に行う必要があります。