前回の続きですが、癖の強いしっかりとした髪は、意外と癖を伸ばすのが難しいとの話をしました。

かなりハード目の薬剤を矯正部分に塗布し、10分毎ににチェックしていきます。

塗布して10分、まっったく変化がありません（笑）

もしもダメージしている髪にこのレベルの薬剤を塗布したとしたら、10分でかなりトロトロに柔らかくなっています。

そう考えるとかなりしっかりした髪質です。

20分経過。

少しずつ髪が軟化してきましたが、この段階で目的の3割も軟化していません。

全然反応が足りていない感じです。

ここで倍の時間を置いても大丈夫と判断し、臆せずにフルタイム40分置きます。

この薬剤のパワーで40分に耐えられる髪も逆に珍しいですね。

ただし、ここまで薬剤に髪を晒している分、いくらしっかりしているとはいえ、髪への負担は否めません。

薬剤を洗い流した後の処理はいつも以上に入念に行います。

結局ですが、40分置いてもイマイチの反応だったので、あとはアイロンワークでコントロールしていきます。

必要な処理を行い、席に戻って乾かしていきます。気をつけるポイントは、乾かしすぎないということ、撥水性の髪質のため、乾かしすぎると伸びが悪くなります。

8割ドライを意識して全体を均一になる様に乾かします。

この段階では癖は伸びていません

逆に半端に還元されて施術前よりも広がっていますが問題ありません。

薬剤のパワーレベルを限界でやっても満足のいく反応を得られなかったため、ここからは根気良くアイロンで伸ばしていきます。

温度は180度、アイロンを通す毎に髪の反応を細かくチェックして見ていきます。

少しずつスライスを取り、入念に熱を入れていきます。

正直時短はできません。伸びないので。

全体に熱を通し終えたら、酸化処理していきます。

しっかり固定させたいので、2回に分けて参加処理を行います。

酸化処理後、しっかりトリートメントでケアを行い席に戻って乾かします。

今回はバッサリ切りましたが、乾かしただけで十分に癖が伸びているのがわかります。

癖が伸びずに悩んでいる人は是非一度ご相談ください。