縮毛矯正を定期的に掛けている人の中で、毎回縮毛矯正をかけても一回だと癖が伸び切らない人っていませんか？

癖が強すぎて伸び切らないって、問題はどこにあるのでしょうか？

髪が悪いのか？美容師が悪いのか？薬が悪いのか？

まぁ、結局は伸ばせなかった美容師に責任がある訳ですが、中にはどこで縮毛矯正をやっても必ずお直しになってしまうと言う人も一定数います。

カットやカラーの様に、デザインで納得のいくものに出会えていないとかなら、わからなくもないですが、癖をまっすぐにすることだけで、そこまで失敗するものでしょうか？

何か要因がありそうですよね。

今回はそんな一例をご紹介します。

癖が伸びないのは、単純に髪がしっかりしているから。

髪にとってはいいことなのですが、度を超えて髪が強いと、カラーが染まらなかったり、パーマが掛からなかったりします。

縮毛矯正も例外なく影響を受けてしまいます。

今回のお客様もそんな髪質で困っていました。

見るからに強そうですね。

根本の方を見ると、大きくうねる強烈な捻転毛です。

確かに美容師にとっては難敵ですね（笑）

どう攻略するか楽しみになる髪質です。

縮毛矯正に慣れていない美容師さんにとっては、正直やりたくない髪質でもあります（笑）

強い癖ですが、どうにかやっていきます。

まず、1度シャンプーして髪に水を吸わせます。

薬剤の浸透を助けるためですが、まぁわかってましたが、吸わないです（笑）

となれば、ここは黙って１番強い薬剤を塗布していきます。

縮毛矯正の薬剤の反応は、軟化、膨潤、還元の３つの反応があります。

この反応のバランスや度合いをコントロールして癖を伸ばしていく訳ですが、

この様な髪質の場合、３つの反応全てをかなりしっかりと起こさないと絶対に伸びません。

メーカーさんの商材説明書などには１０～20分置いてくださいなど記載がありますが、今回の様なケースであれば無視します。

満足のいく反応があるまで待つ必要がある訳です。

場合によっては、1度塗布した薬剤を洗い流して、再塗布する必要があるかもしれません。

そこまで？と思うかもしれませんが、本当にそこまでしないと伸びない髪質はあります。

今回のケースもそうですが、黒人さんの様な癖は一回の塗布ではなかなか難しいです。

次回へ続きます。