美容師の小話。縮毛矯正剤を洗い流したらシャンプーするか問題。
今回は業界内でも意見が真っ二つに割れる小話です。
たまにはいつもと違った内容の話でもいいかなって思いまして。
今回の議題は縮毛矯正の工程でのお話。
縮毛矯正は、髪に薬剤を塗布して、時間をおいて流して、乾かして、アイロンして、もう一回薬をつけます。
この大まかな工程自体は変わらないのですが、一回目の薬剤を流す際に、シャンプーをする派としない派に別れるんです。
最近縮毛矯正やった人、ちょっと思い出してみてください。
貴女の担当美容師さんはどちらでしょうか?
ちなみに当サロンはする派です。
それには理由があります。
縮毛矯正において、失敗しやすい箇所は、ヘムラインと呼ばれる生え際部分。
チリチリになりやすい部分もこちらになります。
その原因の殆どが濯ぎ残しです。
ヘムラインの髪は、他の部分と比べても細く弱いということもあり、濯ぎ残しがあると、アイロンの熱で一気にやられます。
縮毛矯正の薬剤に限らず、カラーもそうですが、熱により薬剤の反応はブーストされます。
絶対にやってはいけませんが、髪にブリーチ剤を塗ってアルミホイルで包んでアイロンで熱をいれると、5秒くらいで金髪になります。
めちゃくちゃ痛みますが、それくらい薬剤の反応が加速して強力になります。
これを縮毛矯正剤でやってしまうとチリチリになります。
そういったケアレスミスを防ぐために必ずシャンプーは挟みます。
しかし、しない派の美容師さんの意見もめちゃくちゃわかります。
そのしない理由は、エステルが関係しています。
はい、聞きなれない言葉ですが、これは縮毛矯正剤の一種。GMTやスピエラと呼ばれるものです。
これらは、みなさん大好き酸性矯正や酸性ストレートで用いられます。
アルカリ性じゃないと反応の鈍いこれまでの薬剤とは違い、酸性域でも活発に反応してくれる良い子達。
そして、これらのエステル還元剤の特性は油です。
シャンプーをしてしまうと、脂は全て流れてしまうので、これらエステルを加熱した時に起こるブーストを活かしたい!という美容師さんは、シャンプーしない派です。
勿論、シャンプーしてもエステルの効果が失われるわけではないですが、エステルの反応だけで見ればしない方が効果的ではあります。
しない派の人はその分、かなりしっかり目にすすいでいる印象です。
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