
頭皮にも常在菌がいる?フケ・かゆみ・においと「頭皮フローラ」の関係を毛髪診断士が解説
2026年のスキンケアで大きな話題になっているのが「常在菌(マイクロバイオーム)に着目したケア」。肌の上に住む菌のバランスを整える発想です。実はこの常在菌、頭皮にはさらに高密度で存在していて、フケ・かゆみ・においの多くは「頭皮フローラ」の乱れが関わっています。この記事では、頭皮の常在菌の仕組みと、バランスを崩さないケアを毛髪診断士が解説します。
この記事の結論
- 頭皮には善玉・悪玉あわせて無数の常在菌が住み、皮脂を食べてバランスを保っている
- フケ・かゆみ・においの多くは、洗いすぎ・洗い残し・皮脂バランスの乱れによる菌バランスの崩れ
- 「洗いすぎ」は逆効果。皮脂を奪いすぎると悪玉菌が優勢になりやすい
- セルフケアで改善しないにおい・かゆみは、毛穴の奥の汚れが原因のことも。サロンでのヘッドスパが有効
頭皮フローラとは?菌たちの生態系
頭皮1cm²には数十万〜数百万の常在菌が住んでいます。主なプレイヤーは3つです。
- 表皮ブドウ球菌(善玉):皮脂を分解して弱酸性の保護膜を作り、頭皮を守ります
- マラセチア菌(日和見):普段はおとなしいですが、皮脂が増えすぎると異常繁殖し、フケ・かゆみの原因に
- 黄色ブドウ球菌(悪玉):頭皮がアルカリ性に傾くと増え、炎症やにおいの原因になります
ポイントは、菌を「殺す」のではなく「バランスを保つ」こと。これが2026年のマイクロバイオームケアの考え方です。
フケ・かゆみ・においが起きるメカニズム
フケ・かゆみ
皮脂の過剰やすすぎ残しでマラセチア菌が増えすぎると、その代謝物が頭皮を刺激し、かゆみとターンオーバーの乱れ(=フケ)を引き起こします。乾燥しすぎても、はがれた角質が細かいフケになります。
頭皮のにおい
においの正体は、菌が皮脂を分解するときに出す物質です。皮脂が多すぎる、酸化している(紫外線・加齢)、洗い残しがある——この条件が揃うと、夕方の頭皮のにおいが強くなります。汗をかく夏は特に起こりやすい悩みです。
やりがちな逆効果ケア
- 1日2回以上の洗髪・強い洗浄力のシャンプー:善玉菌ごと洗い流し、皮脂を奪いすぎるとかえって皮脂分泌が増えます
- 熱すぎるお湯:必要な皮脂まで溶かし、乾燥フケの原因に
- 自然乾燥・生乾き:湿った頭皮は雑菌の温床。においの大きな原因です
- 制汗スプレーの頭皮直噴:毛穴詰まりとバランス悪化を招きます
頭皮フローラを整えるケア
- 洗髪は1日1回、アミノ酸系シャンプーで:適度な洗浄力が菌バランスを守ります
- すすぎはシャンプーの2倍の時間:洗い残しは菌のエサになります
- お風呂上がりはすぐ乾かす:根元からしっかりと
- 紫外線対策:皮脂の酸化を防ぎます。頭皮の日焼け対策もあわせてどうぞ
- 腸内環境も味方に:腸活による炎症ケアは頭皮フローラの安定にもつながります
セルフケアで改善しないときは|当店のヘッドスパ
「毎日きちんと洗っているのに、においやかゆみが取れない」という場合、毛穴の奥に固まった酸化皮脂が原因のことがあります。これはシャンプーでは落としきれません。
当店のヘッドスパは、毛穴の奥のクレンジングと血行促進で頭皮環境を立て直すメニューで、頭皮のにおいのお悩みにも対応しています。毛髪診断士が頭皮の状態を確認し、菌バランスを崩さないケアをご提案しますので、育毛・頭皮ケアメニューからお気軽にご相談ください。
よくある質問
Q. 頭皮のにおいは自分では気づきにくいですか?
A. 嗅覚は自分のにおいに慣れるため、気づきにくいです。枕カバーのにおいや、指の腹で頭皮をこすって確かめる方法が目安になります。気になる方はサロンでの頭皮チェックが確実です。
Q. フケが出るのは不潔だからですか?
A. 逆のケースが多いです。洗いすぎによる乾燥や菌バランスの乱れが原因のことが多く、「もっと洗う」と悪化します。フケの種類(乾性・脂性)によって対処が変わるため、まずは状態の見極めが大切です。
Q. 頭皮の常在菌ケア用のシャンプーは効果がありますか?
A. 菌バランスに配慮した処方は理にかなっています。ただし、どんな良いシャンプーも「洗い方・すすぎ・乾かし方」が伴わないと効果半減です。習慣とセットで見直しましょう。
まとめ
頭皮の健康は、菌との共存で成り立っています。「殺菌・洗いすぎ」より「育菌・整える」が2026年流。セルフケアで改善しないにおい・かゆみ・フケは、頭皮からのSOSです。カウンセリングでお気軽にご相談ください。
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