縮毛矯正ユーザーの中で最もポピュラーな髪質とも呼べるジリジリ硬毛。

髪自体もしっかりしており、雑に扱ってもそこそこ耐えてくれる髪質です。

いや、雑に扱うことはしないですけど。

なので、この髪質でビビり毛などのトラブルに合うことは、美容師側が余程何かをやらかさない限り起こらないです。

なのでこの髪質で生まれた人はラッキーぐらいに思ってもらって良いと思いますが、髪質が良い＝悩みがない。って訳でもないですよね。

縮毛矯正にしても、癖自体を伸ばすのは簡単なのですが、ジリジリが残ることって結構あります。

これは縮毛矯正の還元と軟化と膨潤のバランスが悪いとジリジリが残ってしまいます。

専門的にしか説明できないのですが（笑）

縮毛矯正の薬剤は数種類ありますが、それぞれが特性があり、得意な癖の分野が違っています。

これを見極め、どれくらい薬剤を反応させたいか、癖のどの部分に聞かせたいかによって配合を考えていきます。

今回のお客様はやく２年半ぶりの縮毛矯正。

毛先２０cmくらいは既矯部として残っています。

今回は、毛先はトリートメントでケアしつつ、元々の癖の部分を改善していきます。

前述の通り、ジリジリの髪質なので、癖を伸ばしつつ、このジリジリを整えていきます。

全体をウェットにして髪の強度を確認します。

見ての通りしっかりされているので、今回は１カップでやっていきます。

新生部にムラにならない様に薬剤を塗布し、時折チェックしながら規定の時間まで置いていきます。

時間が来たらシャンプー台でしっかりと洗い流し、必要な処理を施していきます。

席に戻り、オイルを塗布して丁寧に乾かしていきます。

この際に水分を飛ばしすぎない様にだけ注意します。

続けてアイロンで熱を入れていきます。

今回の様な多毛でジリつきのある場合は、薄く髪をとって熱を入れていきます。

均一に熱を入れたら、冷風で粗熱を取り除いて酸化処理していきます。

再度シャンプー台で必要な処理を施し、席に戻って乾かしていきます。

かなりジリつきも抑えられ、全体的に柔らかい仕上がりになりました。