縮毛矯正は適材適所
まだまだ縮毛矯正のお客様が多い様に感じます。
非常に嬉しいことですが、縮毛矯正のイメージってみなさんいかがでしょうか?
髪への負担が強いイメージあるのではないでしょうか?
確かに、縮毛矯正は髪にとって大きな負担がかかります。
しかし、大きな負担=大きなダメージではなく、適正に行い、その後のケアも継続すれば、そこまでダメージを感じることってなかったりします。
縮毛矯正は薬剤によるパワーとアイロンによる熱のパワーの総数が100になると、綺麗に伸び、それ以下だと癖が残り、超えてしまうとダメージになってしまいます。
簡単な考えはこの様な感じです。
これを念頭に、美容師は薬剤を選定していきます。
ここ最近増えている酸性ストレートも、実は縮毛矯正と同じ。
基本的に薬剤はアルカリ性の領域で効力を発揮します。
酸性領域だと不活性化して働いてくれません。
酸性ストレートの場合、酸性領域でも働いてくれる特殊な薬剤を使用します。
俗に言うエステル系の薬剤です。
どちらが優れているわけでもないですが、双方による強みってちょっと違います。
まず最初に薬剤の反応として、縮毛矯正では、膨潤、軟化、還元の3つの反応があります。
髪の毛が程よく膨潤している状態だと、その後のアイロンがものすごく簡単だったりします。
この膨潤の反応は、アルカリ性領域の時に起こる反応で、酸性ストレートの時にはこの反応が起こりません。
なので、ドライコントロールとアイロンワークのスキルがかなり重要になってくるので、施術する美容師によって癖の伸び具合が全く異なります。
細毛や軟毛の人、ハイダメージの人に向いている施術方法ですが、剛毛や強癖の人には不向きです。
理論上酸性ストレートでも剛毛強癖も伸ばせますが、全ての髪質を酸性で伸ばせる人は全国で片手で数えられる程度しかいません。
それくらい難しいので、その時は素直にアルカリ性の縮毛矯正の方が綺麗に仕上がります。
そして、昨今酸性ストレートを好む美容師さんが増えた理由として、この膨潤をやりすぎると、過膨潤と呼ばれるハイダメージに繋がってしまうからです。
じゃあ、そもそもその危険を排除してしまおうと言うわけです。
しかし、結局は美容師のスキル次第なので、どの領域でもしっかり綺麗になります。
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