縮毛矯正ユーザーの中で、頻度がどうしても高くなってしまうのがショートヘアの方々。

短い分、伸びてきた時の癖の主張がやはり強いんですね。

そのため、ロングの方と比べて縮毛矯正の頻度は高くなってしまいます。

さらに問題なのが、ただ癖を伸ばすのはいいんですが、そのまま愚直に伸ばしてしまうと、ショート特有の丸みが失われて可愛くないんですよね。

この丸みを残しつつ、気になる癖を伸ばす必要があります。

今回のお客様は、上記の例に漏れて1年半ぶりの縮毛矯正です。

もうほぼほぼ既矯部はないですね。

なので今回は、全頭を１カップでやっていきます。

今回のお客様は硬毛なので、まずはシャンプー台でアルカリトリートメントで膨潤させていきます。

これにより薬剤の浸透を助け、放置時間を短縮できます。

席に戻り、薬剤を塗布していきます。

今回は、少し強めの薬剤を使います。

髪質や癖の特徴などを加味して、数種類の薬剤を混ぜてあります。

その他、髪質を向上させるための処理剤もそれぞれ添加したものを用意します。

今回は全頭を掛けるので、スピード重視で全体に素早く塗布していきます。

ただムラにならない様にだけは気をつけます。

塗布後、10分経過したタイミングで髪の反応を確認し、頃合いを見て毛先の既矯部にはスロー剤を塗布します。

これにより、薬剤の反応スピードをコントロールし、既矯部と新生部の効きムラを無くしていきます。

規定時間まで置いたら、シャンプー台で流していきます。

毛量が多い場合は、濯ぎ残しが起こらない様に入念に流していきます。

十分に洗い流した後、必要な処理を行い、席に戻って乾かしていきます。

オイルを塗布し、乾かしていきますが、今回は使用薬剤の関係で9割ドライを意識ます。

いつも８割ですが、今回は9割、熱不足で薬剤の反応を鈍らせるのを防ぎます。

ドライ後、ツインブラシを使って丁寧に伸ばしてきます。

この際に、ショート特有の丸みを意識して成形していきます。

アイロン後、冷風で粗熱を取り、酸化処理をして仕上げます。

乾かしただけでも自然な丸みが出ます。

髪表面のざらつきも軽減され、かなり手触りも良くなりました。