エイジング毛と聞いて、どんな人がなると思いますか？

大体年齢を重ねた人ってイメージがあると思います。

しかし、必ずしもそうか問われると、そうではないんですね。

今回のお客様、２年ほどお世話になっているお客様なのですが、初めて担当させていただいた時の
髪の状況は、胸くらいまである髪が全てビビり毛でした。

想像するとゾッとする様な状態ですが、事実、目の当たりにすると言葉を失いました。

お話を聞くと、1年前に他店で縮毛矯正をかけたら、こうなってしまったとのこと。

何度かそのサロン様に通ってたとのことでしたが、今回この様な結果になってしまって怖くなってしまったとのこと。

ビビり毛になってしまって、1度掛け直しを行ったそうですが、さらに悪化してしまったとのことで、私が担当する当日は、もう指も通らない状態。

さらに多毛でもあったため、薬剤を塗布するだけでも一苦労。

初来店時、メニュー内容は縮毛矯正でしたが、5時間掛かってしまったのを今でも覚えています。

ビビり毛部分はもう限界を迎えてしまっていましたが、2年の歳月をかけてかなり綺麗に伸ばしてこれました。

そもそも、なんでビビり毛になってしまったのか。

当然、薬剤選定ミスとアイロンワークミス。

この2点が問題と思われますが、実際に施術をすると、髪質の落とし穴を見つけてしまいました。

まず薬剤を塗布しますが、１０分ほど経つと髪色が謎にリフトしてきます。

金髪くらいに明るくなるんです。

加えて過度な膨潤をしたのを覚えています。

この反応を見るに、髪内部に何かしらの問題を抱えているのが伺えます。

そう、エイジング毛の特徴と似ているんです。

しかし、クセの強さ、太さ自体は健在なので、髪の強度的に問題ないと判断してしまったのだと思います。

ウェット時にアンダートーンを確認すると、髪自体にあまり体力がないのが確認できます。

ここを把握すれば、取り返しのつかないミスは防げます。

当時の私は、まだその見極めができず、急いでスロー剤を塗布して逃れました。

そんな難しい髪ですが、しっかり対応すれば難なく癖を伸ばすことはできます。

エイジングになっていたとしても、髪には十分に芯があるので、施術自体は可能です。

次回は施術編に移ります。