当サロンでは、ブリーチの施術は行なっておりませんが、他店でブリーチをされてくるお客様も一定数いらっしゃいます。

私自身はブリーチをしてきたため、ブリーチをしている髪は例外なく強い負担に晒されています。

髪質によりますが、1度のブリーチ施術でも髪のダメージが限界に達している人も少なくありません。

ですが、ブリーチでしか再現できないデザイン性の高さなど、ブリーチの魅力は尽きません。

なので、ブリーチをすること自体は全然否定はしません。

その代わり、その後のことも考えないといけません。

髪への強い負担は避けることはできませんが、ブリーチ後の過ごし方一つで、その後の結果は変わってきます。

今回のお客様は、2回のブリーチ履歴があり、想像以上のダメージに困惑している状態でした。

他店でのブリーチでしたが、その後のケアがうまく行っておらず、お店を転々としていた様ですが、どうしても満足のいく結果にならなかった様です。

まず、髪のケアの土台を作り、今後のケアの効果を充分に発揮できる様にしていきます。

幸いにも、切れ毛はそこまでなく、改善には時間こそ掛かりますが、改善は全然可能です。

まずは、これまでのホームケアの影響で髪全体にシリコンが残留しているので、一旦これらを取り除いていきます。

髪をフラットな状態に戻してから、髪の基盤を作るために今回は超高濃度の疎水性ケラチン処理剤で髪質改善を行います。

シャンプー後、髪の水分をしっかりと取り、各種処理剤を噴霧していきます。

しっかりとニギニギしながら内部に浸透させていき、最後に酸性以降で髪内部に入れた処理剤を高分子化していきます。

高分子化する事により、ダメージホールの大きなブリーチ毛でも、髪内部に新党させたトリートメント成分が流出していくことを予防してくれます。

髪内部を一気に疏水物で満たされたため、アイロンでの髪のコントロールもしやすくなり、軽くブローするだけでまとまる様になります。

ヘタっていた毛先もハリを取り戻し、もっちりとした質感に仕上がりました。

これはあくまで一回目のケアですので、ここからホームケアを一新して継続しつつ、定期的なサロンケアを行なっていきます。