
白髪の根元が黒いのはなぜ?黒髪に戻るサインかどうかの見分け方を毛髪診断士が解説
「抜いた白髪をよく見たら、根元だけ黒かった」「白髪だと思っていた毛の根元から黒い髪が伸びてきている」。鏡の前でこれを見つけて、「もしかして白髪が治ってきた?」と気になった方は多いはずです。結論から言うと、根元が黒い白髪は、色素を作る細胞がまだ生きているサインです。この記事では、そのメカニズムと黒髪に戻る見込みの見分け方を毛髪診断士が解説します。
白髪の根元が黒くなる仕組み
髪の色は、毛根にあるメラノサイト(色素細胞)が作るメラニン色素で決まります。白髪はこのメラノサイトが休止・減少して色素の供給が止まった状態ですが、実は完全に死んでしまったとは限りません。ストレスや栄養状態、血行などの影響で一時的に休止していただけの場合、何かのきっかけで色素の供給が再開されることがあります。その瞬間から作られる髪は黒く、それより先に伸びていた部分は白いまま。これが「根元だけ黒い白髪」の正体です。
黒髪に戻る見込みがあるかの見分け方
ポイントは3つです。
①根元が黒い白髪が複数ある:1本だけでなく複数見つかるなら、頭皮環境の改善などでメラノサイトが再活性化している可能性が高い状態です。
②1本の毛に白と黒が交互にある:縞模様のように色が行き来している毛は、色素供給が不安定ながらも細胞が生きている証拠です。
③白髪になってからの期間が短い:ここ1〜2年で増えた白髪は、加齢で20年かけて白くなった髪より戻る可能性が残っています。
逆に、根元まで完全に白い髪が長年続いている場合、その毛穴のメラノサイトは残念ながら枯渇している可能性が高くなります。
色素の再開を後押しできること
メラノサイトを直接復活させる薬や施術は、現時点では存在しません。ただ、休止中の細胞が働きやすい環境を整えることはできます。具体的には、頭皮の血行を良くすること(ヘッドスパや適度な運動)、色素の材料になるチロシン・銅・亜鉛などの栄養を摂ること(鉄分と髪の関係はこちら)、そして睡眠とストレス管理です。当店のお客様でも、生活の変化と頭皮ケアの継続で根元の黒い毛が増えていった例を実際に確認しています。詳しいメカニズムは白髪が黒髪に戻ったのはなぜ?で解説しています。
戻るのを待つ間の見た目対策
白髪と黒髪が混ざっている時期は、真っ黒に染めてしまうより、白髪ぼかしで全体に馴染ませるほうが合理的です。伸びてきた黒い毛を活かせるうえ、染め続けるダメージも減らせます。白髪の状態を見ながら染め方を設計したい方は、マイクロスコープ診断つきのおまかせ処方コースでご相談ください。
よくあるご質問
Q. 根元が黒い白髪は抜いたほうがいいですか?
A. 抜かないでください。根元が黒い毛は色素の供給が再開された毛です。抜くと毛根を傷め、次に生える髪に悪影響が出ることがあります。気になる場合は根元近くでカットしてください。
Q. 白髪の根元が黒いのはストレスが減ったからですか?
A. 可能性はあります。強いストレスは色素細胞の働きを止める一因になることが知られており、ストレス要因がなくなった後に色素の供給が戻る例が報告されています。栄養状態や血行の改善も同様に影響します。
Q. 根元が黒い毛を増やすために自分でできることはありますか?
A. 頭皮の血行を保つこと、チロシン・銅・亜鉛・鉄などの栄養をとること、睡眠を確保することです。細胞を直接復活させる方法はありませんが、休止中のメラノサイトが働きやすい環境づくりは可能です。
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