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髪質改善トリートメント後

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酸熱トリートメント・水素トリートメント・ケラチントリートメントの違い|あなたの髪に合うのはどれ?

2026.03.10 髪質改善について

酸熱トリートメント・水素トリートメント・ケラチントリートメントの違い|あなたの髪に合うのはどれ?

酸熱・水素・ケラチンの3つのトリートメントは、すべて「髪質改善」と呼ばれますが、仕組み・効果・向いている髪質がまったく異なります。名前だけで選ぶと「期待していた効果が出なかった」という失敗につながるため、それぞれの特性を理解して選ぶことが重要です。

この記事では、3種類のトリートメントの違いを毛髪診断士の視点からわかりやすく解説し、あなたの髪質に合った選び方をご案内します。


3種類のトリートメントの仕組みを解説

酸熱トリートメントとは

酸熱トリートメントは、グリオキシル酸やレブリン酸などの酸性成分を髪に浸透させ、ストレートアイロンの熱を加えることで、髪の内部に「イミン結合」という新たな結合を生成する施術です。

もともと髪にはなかった結合を人工的に作ることで、髪にハリ・コシを与え、軽いうねりを落ち着かせる効果があります。「架橋(かきょう)トリートメント」とも呼ばれます。

ただし、強いクセを伸ばす力はなく、酸性の薬剤を使うため髪が硬くなりやすい(ハリが出すぎる)という特性があります。また、施術直後に独特の匂いが残ることがあります。

水素トリートメントとは

水素トリートメントは、分子量が非常に小さい水素を髪の内部に浸透させ、髪内部に蓄積した活性酸素と結合させて除去する施術です。

活性酸素は紫外線・カラー・パーマなどの外的ダメージや、加齢によって髪の内部に蓄積します。この活性酸素が髪のタンパク質を酸化させることで、パサつきやゴワつき、弾力の低下が起こります。

水素トリートメントは、この酸化ダメージを除去することで髪本来の弾力とツヤを取り戻す仕組みです。アイロンの熱を使って水素と活性酸素の化学反応を促進し、結果として生成される「水」は髪に潤いを与えます。

ケラチントリートメントとは

ケラチントリートメントは、髪の主成分であるケラチンタンパクを外部から補給する施術です。

ダメージを受けた髪は、内部のケラチンタンパクが流出し、空洞(ダメージホール)が生まれます。この空洞にケラチンを充填することで、髪の密度を回復させ、手触り・ツヤ・強度を改善します。

最もシンプルで理解しやすい仕組みのトリートメントですが、充填したケラチンはシャンプーで徐々に流出するため、定期的な施術が必要です。


3種類の比較表

比較項目酸熱トリートメント水素トリートメントケラチントリートメント
作用の仕組み酸+熱で内部に新たな結合を生成水素で内部の活性酸素を除去ケラチンタンパクを内部に補充
主な効果ハリ・コシ付与、軽いうねり軽減酸化ダメージの除去、弾力回復ダメージホールの補修、ツヤ回復
クセを伸ばす力弱い(軽いうねり程度)ほぼなしほぼなし
持続期間1〜2ヶ月1〜1.5ヶ月1〜2ヶ月
特に向いている髪軟毛・細毛でハリが欲しい方35歳以上のエイジング毛ブリーチやカラーで傷んだ髪
注意点硬くなりすぎることがある、匂い効果が穏やかで実感に個人差効果の持続がシャンプーに左右される

どう選べばいいのか——髪の悩み別ガイド

「髪が細くてペタンコ。ハリとコシが欲しい」→ 酸熱トリートメント

酸熱トリートメントが生成するイミン結合は、髪に「芯」を作るような効果があります。細毛・軟毛で髪がぺたんと寝てしまう方に向いています。ただし、もともと硬い髪質の方が受けると、さらに硬くゴワつく場合があるため注意が必要です。

「年齢とともに髪が変わってきた。全体的にツヤがない」→ 水素トリートメント

エイジング毛の主要因の一つが、内部に蓄積した活性酸素による酸化ダメージです。水素トリートメントはこの酸化を除去するため、加齢による髪質変化に対して理に叶ったアプローチです。35歳以上の方で「特定のダメージ原因が思い当たらないのに髪が衰えてきた」と感じる場合に適しています。

「カラーやブリーチで髪がスカスカ。指が引っかかる」→ ケラチントリートメント

薬剤処理で流出したタンパク質を物理的に補充するため、ハイダメージ毛への即効性が高いのがケラチントリートメントです。ブリーチ毛やハイトーンカラーを楽しむ方のメンテナンスとして有効です。

「どれか1つではなく、複合的に髪を改善したい」→ 毛髪復元システム

酸熱・水素・ケラチンはそれぞれ単一のアプローチですが、五感鷹匠の毛髪復元システムは、髪の内部構造を総合的に復元する設計です。「どれを選べばいいかわからない」「複数の悩みがある」という方は、毛髪復元システムをおすすめしています。


組み合わせは可能か?

施術同士の組み合わせは、髪の状態と薬剤の相性によって可否が変わります。

酸熱トリートメントと縮毛矯正は薬剤の性質がぶつかりやすいため、同日施術は避けるべきです。一方、ケラチントリートメントをカラーと組み合わせるのは比較的安全で、多くのサロンで同日施術が行われています。

いずれにしても、自己判断ではなく、施術を行うサロンの美容師(できれば毛髪診断士)に髪の状態を診てもらった上で判断するのが安全です。


酸熱トリートメントは「痛まない」わけではありません

酸熱トリートメントについて、「トリートメントだから痛まない」という説明を耳にすることがあります。これは誤解です。

人の身体は弱酸性で安定しています。縮毛矯正やパーマがアルカリ性に傾けることで負担をかけるのはよく知られていますが、酸熱トリートメントは強酸性です。弱酸性から大きく外れれば、方向が逆でも髪には変化が起こります。

酸熱トリートメントは正しく使えば強力な技術です。ただし「痛まない施術」ではないという前提を、施術する側も受ける側も共有しておく必要があります。

もっとも注意すべきは「過収斂(かしゅうれん)」

酸熱トリートメントで最大の問題が過収斂です。酸が強く作用しすぎて髪が過剰に収縮し、硬くジリジリとした手触りになります。

厄介なのは、見た目や手触りでは判断しにくいことです。表面上はツヤが出ていても、内部では負担が蓄積している場合があります。これは施術直後にダメージが表面化しないというメリットの裏返しであり、次に別の施術をする美容師が状態を見誤る原因になります。

酸熱トリートメントの履歴によって過収斂を起こし広がってしまった髪
酸熱の履歴で過収斂を起こした状態。見た目以上に内部が傷んでいます

パーマ・縮毛矯正との相性に注意

酸熱トリートメントを受けた髪は、その後の縮毛矯正やパーマ、カラーでリスクが高まります。当サロンには、他店で酸熱トリートメントを受けてジリジリになった状態でご相談に来られる方が実際にいらっしゃいます。

また「デジタルパーマをかけているが酸熱トリートメントを勧められた」というご相談もよくいただきます。酸熱トリートメントは最後にアイロンで伸ばす工程があるため、かけたパーマが取れる可能性があります。パーマを活かしたい方には向きません。

必ず美容師に伝えてください

これは酸熱トリートメントを受けたことのある方に、ぜひ覚えておいていただきたいことです。

髪質改善やパーマ系の施術を受けるときは、酸熱トリートメントの履歴を必ず担当美容師に伝えてください。伝えていただければ対策できます。伝わっていないと、美容師は質感や見た目だけでは判断できず、事故につながります。

なお、サロンによって呼び名が異なる場合があります。「最後にアイロンで伸ばすトリートメント」を受けたことがあれば、それが酸熱トリートメントの可能性があります。

過収斂を起こした髪は回復できるのか

結論から言うと、適切な処置をすれば扱いやすい状態に戻せます。ただし工程は通常より慎重になります。

当サロンでは、毛先を保護しながら新しく伸びてきた部分のくせを伸ばす、疎水性タンパク質と油分を補ってからカラーに入るなど、髪の状態に応じて手順を組み替えています。

過収斂を起こした髪を毛先を保護しながら縮毛矯正した仕上がり
毛先を保護しつつ新生部のくせを伸ばした施術例
酸熱トリートメントでダメージを負った髪を髪質改善カラーと復元システムで回復させた仕上がり
髪質改善カラーと復元システムでまとまりを取り戻した状態

大切なのは、無理に一度で仕上げようとしないことです。取り返しがつかなくなってからでは遅いため、対応できない状態であればお断りすることも、美容師の責任だと考えています。

酸熱トリートメントが向いている人・避けた方がいい人

向いている人

  • 髪が細く、ハリやコシが欲しい
  • 軽いうねりや広がりを落ち着かせたい
  • パーマや縮毛矯正の予定がない

避けた方がいい人

  • パーマ・デジタルパーマを活かしたい
  • すでに髪が硬くゴワついている
  • 近く縮毛矯正を考えている
  • ブリーチなどで強度が落ちている

判断に迷う場合は、施術前にカウンセリングで毛髪診断士にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

Q. 酸熱トリートメントで縮毛矯正のようにクセが伸びますか?

いいえ、酸熱トリートメントにクセを完全にストレートにする力はありません。軽いうねりを抑えてまとまりを出す効果はありますが、強いくせ毛には縮毛矯正が必要です。

Q. 水素トリートメントは何歳から受けるべきですか?

年齢制限はありませんが、活性酸素の蓄積が気になり始める35歳以降に特に効果を実感しやすい施術です。20代でも紫外線やカラーで酸化ダメージが蓄積している場合は有効です。

Q. ケラチントリートメントとシステムトリートメントの違いは何ですか?

ケラチントリートメントは髪の内部にケラチンタンパクを補充する施術です。一般的なシステムトリートメントは、主に髪の表面をコーティングして手触りを改善するものが多く、作用する場所と持続期間が異なります。

Q. 3つの中で一番持ちがいいのはどれですか?

施術内容や髪の状態によって変わりますが、一般的には酸熱トリートメントとケラチントリートメントが1〜2ヶ月、水素トリートメントが1〜1.5ヶ月程度です。いずれも、ホームケアの質によって持続期間は前後します。なお、五感鷹匠の毛髪復元システムは2〜3ヶ月以上の持続が見込めます。


まとめ

「髪質改善」と一口に言っても、酸熱・水素・ケラチンではアプローチがまったく異なります。自分の髪の悩みと原因を正しく把握し、それに合った施術を選ぶことが、効果を最大化する鍵です。

五感鷹匠では、毛髪診断士による髪と頭皮の診断を通じて、あなたに最適な施術をご提案しています。「自分にはどれが合うのかわからない」という方こそ、一度ご相談ください。


五感鷹匠 髪の診療所 〒420-0839 静岡県静岡市葵区鷹匠3-14-1 ZENITH 101号 TEL:054-663-0712 | 静鉄日吉町駅から徒歩5分 カウンセリング予約はこちら

Q. 酸熱トリートメントは「やめたほうがいい」と聞きましたが本当ですか?

A. 髪質に合わない場合に「硬くなった」「ゴワついた」という失敗が起こりやすいのは事実です。特にもともと硬毛・多毛の方や、ブリーチでハイダメージの方には不向きなケースがあります。ただし軟毛・細毛でハリが欲しい方には有効な施術です。「やめたほうがいい」かどうかは髪質次第なので、施術前の毛髪診断が何より重要です。

Q. 市販のトリートメントで同じ効果は得られますか?

A. 酸熱のイミン結合の生成や水素による活性酸素除去は、薬剤の濃度管理と熱処理が必要なため、サロン施術でしか再現できません。市販品は「サロン施術の効果を長持ちさせる」役割と考えるのが正解です。

関連記事:そもそも髪質改善と縮毛矯正のどちらを選ぶべきか迷っている方は髪質改善トリートメントと縮毛矯正の違いを、縮毛矯正からの卒業を考えている方は縮毛矯正をやめたい人のための移行ガイドをご覧ください。

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