癖っ毛の人にはお馴染みの縮毛矯正ですが、美容師として縮毛矯正をする髪の毛で警戒せざる終えない髪がいくつかあります。

ハイダメージ毛、強癖、エイジング毛。

天敵と言ってもいいかもしれません。

事実、これらの髪質によっては施術を断られてしまう人も少なくありません。

そうして美容院を盥回しにされた挙げ句の果てに、当サロンにお越しくださるお客様もいらっしゃいます。

ここでダメなら諦めます。そう言ってくれますが、そう言われてしまうと諦めるのも気が引けます。

なんとかしたいのは事実ですが、ハイダメージ毛の場合は、逆に縮毛矯正が悪手になってしまうケースも少なくありませんので、そう言った場合は正しい方へ誘導します。

後の２つは基本的に縮毛矯正でないと改善が見込めませんので、そう言ったお客様を1人でも救える様に日々研究や学びを費やしています。

今回は、これまでの頑張りが報われた事例のご紹介です。

今回のお客様は初めての方ではないですが、当サロンに初めてお越しくださったのは縮毛矯正がきっかけでした。

これまでの経緯として、他店で縮毛矯正をしようとしても断られ、引き受けてもらってもチリチリになってしまった経験しかない。

そうお話しくださったのを覚えています。

これは気合い入れないとマズイかもと身構えましたが、引き受けたからには全力を尽くします。

そうこうして、綺麗に伸ばすことには成功しました。

今回も縮毛矯正でのご来店です。

半年ぶりのご来店ですが、今回は新生部の癖を伸ばしていきます。

因みに、かなりのエイジング毛です。髪の体力がそもそも低いのが難点ですね。

エイジング毛の影響で、顔周りの髪が特に細く、薄いです。

しかし、そここそが癖が強く目立つ。

確かに他店で断られてしまうのも納得。。。

幾度か縮毛矯正を担当させていただいているので、すでにチリチリにならない様に癖を伸ばすメニューは完成しています。

エイジング毛は極度に髪の強度が低く、特にパーマ系の薬剤の影響を過敏に受けてしまいがちなので、攻めた選定で行うと最悪の結果に直結しやすいです。

大事なことは、髪に無理をさせないこと。

髪に余力を残すことを第一に考えて施術します。

そうすることで、質感を維持したまま、悩ましい癖を伸ばすことが可能です。