細毛さんの縮毛矯正。
意外と多いのは、細毛で癖毛の人で、縮毛矯正でハイダメージを負ってしまったなどの話をよく耳にします。
よくでもないかもしれませんが(笑)
しかし、縮毛矯正での事故の中では、細毛や軟毛でのトラブルが圧倒的に多いです。
失敗ではないですが、縮毛矯正で毛先がやられてしまうケースが目立ちます。
軟毛や細毛、バージン毛なら問題ないですが、ダメージ毛やエイジング毛の場合、少し待ったが入ります。
新規のお客様などの場合、髪の履歴がわからない場合がほとんどなので、特に注意が必要です。
ちなみに、髪が太い人と細い人の違いは、髪の表面のキューティクルの枚数の違いで、中身は同じです。
この枚数の違いが決定的な差を生みます。
髪の毛を卵に例えると、細毛の人はウズラの卵、太い人はダチョウの卵だと思ってください。
ダチョウの卵は、ちょっとした衝撃ではびくともしませんが、ウズラの卵は少しの衝撃で割れてしまいます。
この様に、同じ卵(髪)でも、殻(キューティクル)の厚さで大きな差があるわけです。
なので、縮毛矯正をする際に、癖の強さのみで薬剤選定をしてしまうと、髪質に対してオーバースペックとなってしまい、不用意に髪を痛めてしまう結果になります。
別の記事でも何度も書いていますが、癖の強さ=薬の強さではありません。
あくまで毛髪診断の上で薬剤を選ばないととんでもないことになります。
今回のお客様は、前回は2年前の履歴で、毛先15cmくらいは既矯部です。
ダメージによる広がりと、若干リバースしているのが見て取れます。
今回は、この既矯部もまとめて髪を伸ばしていきます。
ダメージレベルに差がありますので、今回は2カップに分けて行います。
全体に1st剤を塗布し、時間を少し置いて2nd剤を塗布していきます。
いつもなら、このまま放置なのですが、今回は細毛ということもあり、頃合いを見計らって既矯部にストップ剤を塗布していきます。
これで無駄な還元を止め、残りの部分にしっかりと効かせていくことができます。
時間が来たら、シャンプー台で洗い流し、必要な処理を行って乾かしていきます。
全体にアイロンで熱を通し、酸化処理とトリートメント処理を行って仕上げます。
ダメージの心配だった既矯部も、質感に差を感じないくらいに綺麗に仕上げることができました。
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