
ダメージで痩せた髪はキラキラ光る|ポーラス毛の見分け方とトリートメントの選び方を毛髪診断士が解説
「光に当たると、髪の毛が糸みたいにキラキラ光って見える」。カラーをしている方からよく伺うお悩みです。一見ツヤのようにも思えますが、実はこのキラキラ、ダメージで痩せた髪が出しているサインであることがほとんどです。
この記事では、髪がキラキラ光って見える原因と、白髪の出始めとの見分け方、そしてサロンと自宅でできる治し方を、実際のお客様の事例とあわせて解説します。
この記事の結論
- 髪がキラキラ光るのは「ツヤ」ではなく、ダメージで痩せた髪か白髪の出始めのサイン
- ダメージが進むと内部が空洞化した「ポーラス毛」になり、濡れるとネチョッと柔らかくなる
- 対処の基本は、カラー頻度の調整+タンパク質と油分を補うトリートメント
- トリートメントの頻度は、傷んでいない髪なら3日に1回、傷んだ髪は3週間〜1か月に1回が目安
髪の毛がキラキラ光る2つの原因
① ダメージで痩せた髪(カラー毛に多い)
短いスパンでカラーを繰り返している方に最も多いのがこのタイプです。カラーのダメージにより、髪内部の色素が定着する部分が減少してしまうため、一時的に色素は入っても、あくまで中に「入っているだけ」の状態。定着力が弱いので、入浴などで髪が濡れるたびに色素が流れ出てしまいます。
色が抜けて細く痩せた髪は、光を乱反射して白っぽくキラキラ見えます。健康な髪のツヤが「面でまとまった反射」なのに対し、キラキラ毛は「点でバラバラに光る反射」。ここが見分けるポイントです。
② 白髪の出始め
もうひとつの原因は、白髪の初期段階です。色素が部分的に抜けかけている髪は、完全な白ではなく「キラッと光る糸」のように見えることがあります。
見分け方の目安は、1本抜かずに根元から毛先まで目で追ってみること。根元から毛先まで全体的に明るく光るなら白髪の可能性、毛先側だけが光って根元は普通の色ならダメージ毛の可能性が高いです。白髪が気になる方は、白髪が黒髪に戻ることもあるという記事もあわせてご覧ください。
キラキラ毛の治し方:サロンでのアプローチ
ダメージが原因だとしても、「じゃあ染めるのをやめましょう」というわけにはいきませんよね。当店がおすすめしているのは、カラーの頻度を調整して毛先の回復期間をつくる方法です。
- 全体カラーの間に、1〜2回「リタッチカラー(根元のみ)」の期間を設ける
- リタッチの際に、毛先は染めずにケアに専念する
- 髪の8割を構成するタンパク質と、カラーで失われる油分を施術前に補う
こうして毛先の既染部に回復期間を与えることで、染めながらでも髪の体力を取り戻していくことができます。
実際のお客様の事例
今回ご紹介するのも、同じお悩みを抱えていたお客様です。久しぶりのご来店で、一度回復した髪が、他店でカラーを繰り返すうちにまたダメージが進んでしまったとのこと。「油断したわ〜」と笑っていらっしゃいましたが、壊れてしまったらまた直せばいいだけ。少しずつ一緒に頑張っていきます。
今回の施術では、まず髪に体力を戻すことから始めました。染めムラや褪色軽減のために疎水性のタンパク質を髪に導入し、同時にカラーで失われる油分も補填してからカラー剤を塗布。さらに毛先と根元で薬剤を分けて塗り、ダメージを最小限に抑えています。



自宅でできるキラキラ毛対策
- 濡れた髪を放置しない:色素が流出しやすいのは髪が濡れている時間。お風呂上がりはすぐ乾かしましょう
- 洗浄力のマイルドなシャンプーに変える:強い洗浄力は色落ちとタンパク質の流出を早めます
- 洗い流さないトリートメントで熱から守る:アイロン・コテの高温は色素の分解を加速させます。160℃以下が目安です
ダメージが進むと「ポーラス毛」になることも
ポーラス毛とは、繰り返しのダメージによって髪の内部が空洞化し、スポンジのように水を吸いやすくなった「多孔性(porous)」の髪のことです。キラキラ毛を放置してダメージが進行すると、この状態に近づいていきます。

特に縮毛矯正の履歴がある方に多く見られるのが特徴です。縮毛矯正は髪の内部構造を薬剤と熱で組み替える施術のため、履歴が重なった髪はタンパク質が流出しやすく、空洞化が進みやすいのです。
ポーラス毛のセルフチェック
- 髪を1本水に浮かべる:健康な髪は浮き、ポーラス毛は水を吸ってすぐ沈みます
- 濡らすとネチョッと柔らかくなり、ハリがなくなる
- 乾くとパサついて広がる:濡れと乾きの差が激しいのが特徴です
当てはまる方は、髪の体力がかなり落ちているサインです。施術より先に、内部にタンパク質と脂質を補って定着させるケア(毛髪復元システム)から始めることをおすすめします。
トリートメントの正しい選び方と頻度
キラキラ毛・ポーラス毛のケアの中心はトリートメントですが、やみくもにやればいいわけではありません。
傷んだ髪を「割れたコップ」に例えると、トリートメントは「コーヒーとセロテープ」。中身を注いで穴をテープで塞ぐことはできますが、コップ自体が直ったわけではないので、テープはいずれ劣化します。だからこそ「何を注ぐか」と「どの頻度で貼り直すか」が重要なのです。
頻度の目安
- 傷んでいない髪:自宅トリートメントは3日に1回で十分。やりすぎはベタつきの原因になります
- 傷んだ髪:サロンでのケアは3週間〜1か月に1回が理想。タンパク質と油分を補給し、キトサン系で守って仕上げる設計がおすすめです
- カラーをしている髪:ヘマチン含有シャンプーをホームケアに追加すると回復が早まります
コーティングやアイロンの熱で一時的にツヤを出すタイプは、繰り返すと髪が変質していくため、キラキラ毛には不向きです。内部補修型(非コーティング系)を選んでください。
よくある質問
Q. キラキラ光る髪は切るしかないですか?
A. 切らなくても改善できるケースが多いです。髪の内部にタンパク質と油分を補うケアを続けることで、光の反射が整い、キラキラは目立たなくなっていきます。ダメージが深刻な場合のみ、毛先のカットを組み合わせるとより早く整います。
Q. キラキラした髪は抜いてもいいですか?
A. 抜くのはNGです。毛根を傷め、次に生えてくる髪に悪影響が出ることがあります。白髪の場合もダメージ毛の場合も、抜かずに根元からカットするか、ケアで対処しましょう。
Q. どのくらいの期間で治りますか?
A. 髪の状態によりますが、リタッチ期間を挟みながらケアを続けた場合、2〜3か月で手触りと見た目の変化を実感される方が多いです。一度のトリートメントでも光り方は落ち着きますが、根本的な回復には継続が大切です。
Q. ポーラス毛は治りますか?
A. 一度空洞化した髪が完全に元通りになることはありませんが、内部にタンパク質や脂質を補い定着させるケアを続けることで、ハリのある扱いやすい状態へ近づけることは可能です。当店の毛髪復元システムは、まさにこの「補って定着させる」ことを目的としたメニューです。
Q. 自分がポーラス毛か確かめる方法は?
A. 髪を1本水に浮かべてみてください。健康な髪は浮きますが、ポーラス毛は水を吸ってすぐに沈みます。濡らした時に極端に柔らかくネチョッとする、乾くとパサついて広がる、という「濡れと乾きの差が激しい」状態も特徴です。
Q. ポーラス毛でも縮毛矯正やカラーはできますか?
A. 状態によります。髪の体力が足りないまま施術すると、さらにダメージが進む危険があるため、当店ではカウンセリングで毛髪診断を行い、施術できる状態かどうかを見極めてからご提案しています。まず髪の体力を戻してから、という順番をとることもあります。
Q. サロントリートメントの頻度はどのくらいがベストですか?
A. 基本は月1回、カラーやパーマと同時に行うのが理想です。ダメージが進んでいる場合は最初の2〜3か月だけ3週間に1回など、髪の状態に合わせて調整します。
Q. 自宅のトリートメントは毎日やった方がいいですか?
A. 傷んでいない髪なら3日に1回で十分です。頻繁にやりすぎるとベタつきの原因になります。気になる場合は2日に1回、毎日と、髪の様子を見ながら調整してください。
まとめ
髪のキラキラは「ツヤ」ではなく、髪からのSOSサインです。原因がダメージなのか白髪の出始めなのかで対処法は変わりますので、自己判断が難しい場合は、まず髪の状態を診断させてください。
当店は毛髪診断士監修のもと、カウンセリングで髪の状態を確認してから、毛髪復元システムや髪質改善トリートメントなど最適なケアをご提案しています。
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