綺麗な髪は髪質や長さに関係なく叶うことができます。

しかし、バストトップ下になってくると、毛先はどうしても荒れ気味になります。

荒れ気味になるだけで、正しくケアをすることで、毛先まで綺麗な状態は維持できますが、維持するには、サロンケアも大事ですが、よりホームケアが重要になってきます。

あくまで髪を綺麗にする上でサロンケアが主体となりますが、その効果を維持し、次に繋げるためにはホームケアがものすごく重要です。

ホームケアのベースとなるのは、シャンプーとインバストリートメントとアウトバストリートメントです。

本当はこの３つが揃ってが理想ですが、なかなか全てを揃えるのが難しいという人もいます。

そういう場合は、最低基準をシャンプーとインバストリートメントの２つにします。

これ以下の基準では、綺麗はおろか維持が難しくなってきます。

特にバストトップくらいになると、３年以上前に生えてきた髪ですので、３年間のダメージの歴史があるわけです。

これくらいの期間になると、カラーやパーマをやっていない人でもダメージを感じるくらいになります。

それくらい差が出ますので、個人的に綺麗を保てる一つのラインがバストトップだと思います。

もちろん、中には何の苦もなくそれ以上に伸ばしている人もいますが、基本的にはそれなりのケアが必要になります。

前置きが長くなりましたが、今回のお客様も同様に長い髪です。

事情があり、しばらく期間が空いてしまったこともあり、毛先は切れ毛で荒れ放題でした。

今回はカラーをしつつ、この切れ毛や枝毛達がこれ以上増えない様にケアしていきます。

切れ毛になっているという事は、髪内部、主に深部にまでダメージが及んでいることを意味しますので、ただトリートメントを導入しても定着力は弱く、すぐに髪内部から流出してしまいますので、定着力を底上げするケアを行います。

カラー後のシャンプーが終わったら、アルカリに傾いている髪に普段なら酸処理を行いますが、今回はこのままケアに移行します。

高濃度の低分子ケラチン基処理剤を塗布し、しっかりコーミングして馴染ませます。

髪内部に導入した後、酸性の処理剤を塗布し、内部に導入したケラチンたちを架橋させていきます。

そのまま流さず、席で脱水処理を行い仕上げます。

毛先まで安定感が出ました。