縮毛矯正のお客様の多くが、リタッチ矯正をされますが、今回のお客様は毛先まで一切縮毛矯正の履歴のないお客様です。

典型的な捻転毛と波状毛の混合毛です。

しかも結構ジリつきが強いですね。

そして、なんといっても毛先まで縮毛矯正の履歴がありません。

ミディアムくらいなら全然ありますが、ロングで毛先まで履歴がないのは意外と珍しいかもしれません。

今回は毛先までしっかり癖を伸ばしていきます。

このお客様の癖は、大きくうねる波状毛よりも、表面に凹凸のある捻転毛の方が強力なので、今回の薬剤選定はいつもと少し変えて行います。

まずはシャンプー台にてウェットにします。

毛髪強度を確認し、全体に前処理剤を塗布して席に戻ります。

今回は毛先まで縮毛矯正の履歴はありませんが、カラー履歴はあり、根本付近、中間、毛先とダメージレベルに差があります。

こうなると、薬剤の効きムラが起きるため、今回は1st剤と2nd剤に分けて塗布していきます。

まずは全体に1st剤を塗布します。

これにより、ビビり毛予防と薬剤の浸透反応の均一化が可能になります。

このまま５分ほど時間を置き、重ねて2nd剤を塗布していきます。

薬剤塗布の基本は、素早く丁寧にムラなく！です（笑）

ダラダラ塗っていると、最初に塗布した箇所が反応進んでしまいます。

センシティブな髪なら尚の事です。

そんなこんなで全体に薬剤を塗布したら、１０分刻みで髪の反応を見ながら、規定時間まで置いていきます。

時間が来たら、シャンプー台で洗い流していきます。

今回は全体に薬剤がついているので、シャンプー台での髪の扱いも丁寧に行います。

勿論、いつも丁寧には扱っていますが、より気をつけて扱います。

必要な処理を行い、席に戻ってオイルを塗布して乾かしていきます。

8割ドライを徹底し、ツインブラシで毛流れを整えながら熱を入れていきます。

薬剤の力と熱の力により、毛髪表面の歪みを取り除くことで、アイロン時に質感が変わるのがわかります。

この時の質感で縮毛矯正の成否が8割決まります。

全体に熱を入れ終えたら、冷風で粗熱を取り、酸化処理をして仕上げていきます。

ドライのみでもまとまりと柔らかさのある仕上がりになりました。