
ハイライトやブリーチは計画的に。その2
前回からの続きになります。
半年ぶりのお客様がご来店くださったのですが、他店でハイライトを入れてたっていう話です。
今回は幸いなことに表面だけのハイライトだったので、ここを除いた部分は通常通り施術は可能です。
なので、まずはハイライト部分とそうでない部分を分けとり、塗り分けていきます。
事前にお客様にも了承済みで、ハイライト部分の癖は可能な限り伸ばす。ということで合意しました。
問題は薬剤の配合です。
完全還元させるとハイライト部分はやられてしまいますし、そうでなくても癖が強いので、ギリギリのところまでは攻めたいところです。
今回は少し強めの選定で塗布後に調節することにしました。
まずは、お客様の髪をウェットにし、ハイライト部分を除く新生部に薬剤を塗布します。
まずハイライト以外を塗布したら、続けてハイライト部分に薬剤を塗布します。
塗布してすぐ、ハイライト部分が凄い勢いで膨潤と軟化を始めます。
これがブリーチの怖いところ。塗布後7分の段階で過膨潤を起こす一歩手前です。
ここでハイライト部分にスロー剤を塗布します。
過度な膨潤と急激な還元を防ぎ、薬剤の反応を穏やかにしつつ、ハイライト以外の癖に薬剤を反応させていきます。
20分の段階でストップ剤をさらに重ね、規定時間まで置けたら流していきます。
通常であれば、この時間まで置くとハイライト部分が完全にやられてしまいますが、ストップ剤で還元や膨潤を止めてしまっているので意外と大丈夫です。
もちろん、全く傷まないわけではないので、しっかりと保護します。
薬剤を洗い流し、疏水物を重ねてコンプレックスさせていきます。
少しでも髪の強度を確保するのが狙いです。
必要な処理を行い、席に戻ってオイルを塗布して乾かします。
ハイライト部分はフルドライで、それ以外は8割ドライを徹底して乾かし、熱を入れていきます。
温度は固定で、しっかりツインブラシで形状を調整しながら熱を入れます。
ハイライト部分も同様です。
全体にしっかり熱を入れた後、酸化処理をして仕上げていきます。



伸ばしきれなかったことは悔やまれますが、最大限できることはやり切った感じですね。
またケア頑張っていきましょう。
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