前回の続きではないですが、カットの仕方でスタイルに影響が出るって話はしましたが、癖毛の人の場合、カットの影響でより癖が目立つ様になってしまうこともよくあります。

今回のお客様、半乾きでのご来店だったため、余計に目立ちますが、全体的に跳ねる癖が目立ちます。

見ると、表面にまでハサミを入れられた形跡があり、そりゃ跳ねるわって感じです。

毛先の方にいくと、鋤バサミがかなり入っており、毛先２０cmくらいまでかなりスカスカな状態。

毛先にはパーマの履歴もあり、余計に広がります。

この様な場合は、1度宿毛矯正を掛けるのが手っ取り早いですが、ボリュームがなくなるのが嫌とのことで、今回はトリートメントでの対応となります。

職業柄、毎日髪をセットすることもあり、長さも切りたくないとのことなので、消去法でトリートメントです。

この結果次第で、次の手を考えるので、今回はジャブ感覚で行きます。

パーマ履歴はありますが、カラーの履歴はないので、全体的に髪は綺麗です。

なので、ダメージ補修ってよりかは、疏水化を強めて毛髪内部からハリを出すことを最優先で行っていきます。

また疏水物の出番ですね。

細毛さんなので、多少の効果はあります。

お客様自身がどれくらいのまとまりを求めているかも、今回でわかるので次が提案しやすいですね。

写真で見るとバサッとして見えますが、髪質としてはものすごく綺麗な方です。

なので、縮毛矯正したらバチバチに綺麗になるんだろうなって勝手な欲が出てしまいそうになります（笑）

今後綺麗になっていくプランをしっかり立て、ご本人様の意欲が凄いのでホームケアも一新して髪を任せていただけることになりました。

任せていただける以上は、責任を持って綺麗にしていきます。

トリートメントとは簡単に言えば引き算と足し算です。

必要なもの以外やるメリットはありませんので、余計なことをすると逆効果になってしまったり、ベタついた仕上がりになってしまうので、臨機応変に対応していきます。

今回は疏水物をメインに詰め込み、皮膜を丁寧に被せていきます。

必要な処理を行い、席に戻って乾かしていきます。

毛先までしっかり乾かし、アイロンで脱水して固定していきます。

見てわかる通り、かなり綺麗な髪質です。

それだけに今後が楽しみですね♪