癖毛で悩んでいる人の中には、どうしても部分的な癖が伸びない事で悩んでいる人が一定数いらっしゃいます。

全体が伸びないのではなく、全頭の部分的な箇所が毎回伸びない。

または、伸びても癖が戻ってしまうなどの悩みを聞くことがあります。

この原因は、全体の中でも、その部分の癖が強かったり、髪質がしっかりしているなどが考えられます。

人によっては、部分部分で髪質が全然異なってくる人もいらっしゃるので、薬剤を分けたり、それに対応する様に薬剤選定をコントロールする必要があります。

薬剤をコントロールするというのは、縮毛矯正の薬剤は、クセの種類によって得意不得意があったり、時間差で作用が変わったりするので、これらを考えて薬剤の調合を変えるなどの方法があります。

勿論、美容師側がこれらの知識を身につけていないと、これらのコントロールは無理ですので、美容師側も常に知識や技術のアップデートは必要ですね。

今回のお客様も同様の髪質です。

新生部と既矯部の間になんか癖出てますよね。

これがリバースした癖です。

今回は、これらリバースしたものも含めて、新生部の癖も同時に攻略していきます。

まずはウェットにして髪の強度と癖の出方を確認します。

癖の種類によっては、ウェット時とドライ時の癖の出方に差がある場合があります。

これによって性質も変わってくるので、確認しながら行っていきます。

まずは既矯部の癖の戻っている部分と新生部の薬剤の浸透をコントロールするために、1st剤を塗布していきます。

薬剤を塗布した後、時間差で2nd剤を塗布していきます。

その後、チェックしながら全体の反応を見つつ、規定時間まで置き、シャンプー台で流していきます。

じっくり薬剤を洗い流し、髪質を見つつ必要な処理剤を塗布していきます。

席に戻り、全体にオイルを塗布して乾かしていきます。

この場合もいつも通り8割ドライを徹底し、続いてアイロンで熱処理をしていきます。

全体にアイロンを通したら、シャンプー台で酸化処理を行います。

その後、トリートメント処理を行い、席でオイルを塗布して乾かしていきます。

既矯部のダメージが心配でしたが、問題なく仕上がりました。

やはり縮毛矯正は奥深いですね。