
縮毛矯正でチリチリになった髪は戻る?毛髪診断士が正直に答えます|静岡市鷹匠
縮毛矯正のあと、毛先がチリチリになってしまった。触るとゴワゴワして、乾かしても直らない。
この状態でいちばん多いご質問が、「これ、元に戻りますか」です。
静岡市鷹匠の五感鷹匠 髪の診療所で、毛髪診断士として日々髪の状態を見ている立場から、できるだけ正直にお答えします。結論から言うと、完全には戻りません。ただ、できることはあります。
チリチリになった髪の中で起きていること
縮毛矯正は、薬剤で髪の結合を切り、アイロンの熱で形を固定し、もう一度結合させる施術です。工程が多く、それぞれに正解の幅があります。
チリチリ、ジリジリした質感になるのは、その過程で髪の内部が壊れてしまった状態です。専門的にはポーラス毛と呼ばれます。内部がスカスカになり、水分も薬剤の成分も保持できなくなっています。
この状態は、切れた結合が繋がらなかった、あるいは繋げる余力そのものが残っていない、ということです。ここが「戻らない」と申し上げる理由です。壊れた場所を埋めることはできても、元の構造に作り直すことは今の技術ではできません。
よくある原因
- 髪の状態を把握しきれないまま薬剤を選んだ
- 薬剤の強さの選定を誤った
- アイロンの熱が高すぎた、プレスが強すぎた
- 放置時間が長すぎた
- すでにダメージのある髪に、そのまま重ねてかけた
並べてみるとわかりますが、多くは施術前の判断で決まっています。技術の手つきの問題というより、髪が今どこまで耐えられるかを読み違えた結果です。
「戻ります」と言われたら、一度立ち止まってください
チリチリになった髪について、完全に元に戻ると説明されることがあります。気持ちとしてはそう言ってほしいところですが、内部が空洞化した髪が元の密度に戻ることはありません。
もしそう言われて、その場でさらに薬剤を使う施術を勧められた場合は、慎重になってください。ポーラス毛に薬剤を重ねると、切れ毛に進みます。良くならないどころか、髪の長さそのものを失うことになりかねません。
では、何ができるのか
1. できる範囲を見極めて、部分的に対応する
髪は全体が同じ状態ではありません。毛先だけが壊れていて、中間から上は体力が残っている、ということはよくあります。その場合は、触れる場所と触れない場所を分けて考えます。
2. 復元の施術で内部を戻す
失われた内部を補い、密度を上げていく施術です。元通りにはなりませんが、手触りと扱いやすさは変わります。ただしこれも、髪に残っている体力次第です。
3. カットとケアで整える
形が整えられるデザインであれば、これがいちばん負担の少ない選択になることも多いです。壊れた部分を残したまま無理に扱うより、切ってしまったほうが早く落ち着きます。
いきなり短くする話ではありません。どこまで切ればどう変わるかを見ながら決めていきます。あわせて、同じことを繰り返さないための計画もお伝えしています。かける間隔、根元だけにする判断、日々のケア。ここまでが1セットです。
やらないほうがいいこと
- 焦って別の薬剤を重ねる。いちばん避けたいことです。
- 酸熱系やストレート系のホームトリートメントを使う。反応を伴うものは状態を悪化させることがあります。保湿目的のものなら問題ありません。
- アイロンで無理に伸ばす。熱でさらに壊れます。
- 何もせず放置する。放置して良くなることはなく、枝毛や切れ毛に進みます。
まずは状態を見せてください
ここまで読んで、自分の髪がどちらなのか判断がつかない方が多いと思います。それが普通です。見た目の質感だけでは、内部にどれだけ体力が残っているかはわかりません。
五感鷹匠では、写真での事前ご相談を受けています。乾いた状態で、明るい場所で撮った全体と、気になる部分のアップ。この2枚があれば、おおよその見立てはお伝えできます。
どこで施術されたかを伺うことはありませんし、前のお店を責めるようなこともしません。今の髪をどうするか、それだけを考えます。
おわりに
戻らないものを戻ると言わないこと。それが、これ以上悪くしないための最初の一歩だと思っています。
静岡市鷹匠、五感鷹匠 髪の診療所でお待ちしています。
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